2019/3/19
話をしよう。
とある男の話、女々しい感情の吐露。
特に笑えるものでもないので、夜更かしのコーヒーとジムノペディでも用意して読んでくれ。読まずとも大いに結構。アクセス数だけ稼がせてもらうよ。
さて。
いつからだったろう。人を怖いと思うようになったのは。
人は醜く、だけど何を考えているかなんてわかりはしない。
高校くらいからだろうか。
人とのコミュニケーション。
コミュニティへの参画。
及びそこで構築される人間関係。
それらは未だに恐怖の対象でしかない。
何かきっかけがあったとか、そういうことではないんだと思う。
普段の学校生活の中で、俺の様な陰キャ―—もっと言えば、「真正の陰キャにならない為にもがく陰キャ」―—の耳にも入ってくる、
特定の誰かの噂。恋愛関係の話。誰と誰が付き合っているだの、どういう出来事があっただの。
心底どうでもよかった。多分。あの頃の俺がどう思っていたかなんてもう忘れかけている。
ただ今の俺なら間違いなく、どうでもいいと言い切れるだろう。
それはそれとして。
当人のあずかり知らぬところで広がっていく噂。
ないとは思いつつも、自分も標的にされているのではないかという恐怖。
「噂にされている」ことは証明できても、「されていない」ことは証明できない。
「悪魔の証明」である。多分な。
俺は小学終わりくらいまで特に厳しい躾けを受けてきたので、他者からの評価がとても怖い。
そしてそれは、他者の評価を怖がるという核はそのままに、
「他者の立ち振る舞いや感情について」までも恐れる事態に発展した。
まぁ、もしかしたらこれは小学時代からずっとそうなのかもしれないが。
犯人は母親である。
俺の母親だ。情緒不安定なところがある。
寧ろ奴がああだったので俺がこうなったまであると思っている。
話が脱線した。
要は、俺はあまりにも「他者を気にする人間」でありすぎるということを伝えたかった。
何故他者を気にするのか?怖いからだ。
白状すると、俺は何もかもが怖い。
リアルで関わる人々、これから起こる様々な出来事、手続き。
新生活、及びその先に続く未来。
俺にとって、未来などというのは希望の道ではない。
苦を齎す絶望の暗い穴でしかないのだ。
周りの奴らが気にしない、どんな些細なことであろうとも。
それらについての失敗を、否定を、誹謗中傷を、俺を知る人間からの評価を。
怖れるのが今の俺であるのだ。
だがそのくせ、いっちょ前に承認欲求は高い。
小学時代、ロクに承認されてこなかったから……だと思う。
親曰く、「躾けは小さいころ、小学生くらいまでに終わらせる」らしい。確かそう言ってたはずだ。
ここだけは本当にその通り。俺がそれを体現している。
その事実に基づいて成されたクソッタレな躾けという名の自己満足により、
俺はここまで歪んだんだ。
あの頃の俺と同じように、
今も死ぬことばかり考えている。
だんだん何が言いたいのか分からなくなってきたが、思いついたことを脊髄で書いているだけなので前後関係なぞあったもんじゃない。ご理解を願う。
グランブルーファンタジーに先日、ニーアというキャラクターが追加された。
彼女の台詞を一部引用する。
「お願い……誰か私を認めて……私を愛して……」
「私を否定するものは、みんな……みんな……消す……」
俺はこれらの台詞が記されたキャプを見たとき、「わかる」しか言えなかった。
恐らく根本の動機は全く異なるが。ゴールが同じなのだ。
俺は認められたことも、愛されたこともないと思っている。
親からの愛情についてだが、社会不適合メンヘラに育てておいて愛情など語られても困る。
真に子供を愛する心があるのなら、まず自らの性格や精神構成を省みるべきであった。
そうすれば、俺を産むことなどなかったのだから。
そして後半部。
おそらくここが最も異なる。
俺は何もかもが怖い。
そしてもちろん、他者から否定されるのも怖い。
なら殺す。存在を消していく。
俺を否定する者すべてを消せば、世界から俺を否定する者はいなくなる。
……まぁ、俺の場合ヒトの内面を疑い続けるだろうので、きっと皆殺すのだろう。
皆を殺し、孤独になり、耐えられなくなれば死ぬ。それだけだ。
自分を愛さなきゃ他人も愛せない、とは十年近く前に流行した曲の歌詞であるが、
自分の愛し方すら理解らない者はどうすればよいのだろう。
自分を愛する為に、他者からの承認が必要となり、しかし他者を愛する事はまだできないので、他者は寄り添い続けてはくれない。
ネガティヴな方向に物事を考えすぎると凝り固まってよくない、というような話を聞いたことがあるが、俺の場合は既に手遅れ。
誰かと会い、遊んだりすることがつまらないわけではないし、会話も普通にする。
しかしどこかで、ベタ塗りの黒を纏った自分が語りかけてくるのだ。
恐らくは、もう、戻れない。
ネガティヴな人間の傍に居続けたいなんて奴はそうはいない。
だから戻れないのだ。
十年程前からかかり始めた黒い靄が晴れるとしたら、
死して精神が消滅した瞬間であろうさ。
可及的速やかに死にたいとは思っているが、
それまで俺は暴君ディオニスのままなんだろう。
四人の公王、というのは。
俺の心に巣食う、4人のディオニスなのかもしれない。
尚、俺はもちろん子供をもうけるつもりはない。